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日本食糧新聞 2015年9月9日(水)の記事で紹介されました。

2015年10月08日

植物性油脂をチーズ乳脂肪代わりに使用した「スティリーノ」。マリンフードが07年、原料チーズの国際相場高騰に対応し独自開発した。末端商品ベースで年間生産量2700t、金額で25億円商材に育成され、メディアや市場から、チーズ代替というより、ナチュラル、プロセスチーズに次ぐ"第3のチーズ"と認識される。
 植物性油脂が価格変動を受けにくいため、一般的なチーズより安価で、直近の急伸長は、乳製品価格高騰が要因だ。また、味や溶け具合などでチーズと遜色ない上、冷めても軟らかく、チーズ嫌いでも受け入れやすいので、需要の裾野が広い。特に一般的なチーズよりコレステロール値が低く、健康志向商品としてのポジションを確立。流通PBや留め型で配合比率で「コレステロール○○%カット」と明記した商品が多数、売り場に並んでいる。
 加えて同社の、BtoCとBtoB、Webなど全方位型ブランド戦略や、地道な認知向上活動も成果を挙げ、前12月期は前年比57%、今第2四半期も同63.1%拡大した。
 海外市場にも目を向け、アジア諸国中心に3月、輸出をスタート。海外展示会で、欧米やオセアニアなどチーズ需要先進国バイヤーにも好評という。さらに年初には、溶けやすさやヘルシーさでバージョンアップさせるなど、品質面での進化も続けている。(佐藤路登世)