"燻製バター"に新市場創造の期待が高まっている。「ガーリックマーガリン」に代表される、いわゆる"色物"マーガリン・バターに強みをみせるマリンフードが挑戦する新ジャンルで、商品名は「ミルクを食べる乳酪・私の燻製バター」。

　その名のとおり、バターを燻製したもので従来、高級レストランなどの手作り商品はあった。バターは30度程度で溶けてしまうだけに、冷燻という方法で長時間かけていぶすのが一般的で、希少価値の高い高級食材に限られていた。

　だが同社は、バターが溶けず短時間で燻製する特別な方法を確立し、安定的に買い求めやすい価格で提供できる体制を整え、商品化に至った。

　同品は、特有の薫香とバター本来のコクが重なった上質な芳ばしい香りが特徴で、バケットに塗って食べるほか、レーズンバターのようにおつまみとしてそのまま食べることができる。そのほか、温かい料理に付ける、のせるなどして少し溶けた状態にすると、風味がより引き立ち料理が燻製風味になる。しかも和、洋、中、エスニックと幅広いジャンルの料理と相性が良い。