飛天
令和6年 龍(ドラゴン)よ、番(つがい)の鯉よ~空高く飛べ~
「『2023年の世界』
一昨年のノーベル生理学賞の功績は、人類の起源解明への研究だが、ネアンデルタール等共存していた複数の人類が絶滅し、ホモサピエンスのみが生き延びた理由は不明。とすると我等も絶滅するかもしれない。そして新人類ホモ・エイリアン(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太、トランプ、プーチン等々)が、すでに存在しているのか。
『2024 年の漢字 哲 』
字意は、口で一刀両断する事。道理、道筋が通り賢明である事。更に『哲学』の2文字は、生活から離れた孤高の格調が、厳粛な気分を引き立てます。ソクラテスやプラトン、アリストテレス、老子、孔子、仏陀など古代の知恵者達の像が、自然に匂い立ちます。今年、時代の先頭に立つ行動に、これらの影やサインを発見したい。」
(とよなかチャンバー2024年1月号)
「毎晩夢を見る。夢の中で十感を測る計器が設置してある。倒れて腐った老木をその計器に置くと、『悲しみ』の数字が表示される。磨き抜かれた陶器を載せると『誇り』の数量が上がっている。愛用の古いデスクを運ぶと『慈しみ』の数値を示す針が飛びはねる。
夢は五臓六腑の疲れと言うのだが、多くは目覚めて五分で忘れる。数年前だが、突然ガリレオと遊んでいる夢を見た。大リーグにも出た。目を瞑ってバットを振るとホームランだ。ベンチの奥にスポーツジムがある。窓に沿ってカフェテリアがあり、ダルビッシュが『やあ』と笑いながらコーヒーを飲んでいる。
ガソリンスタンドに真っ赤な新車が止まっている。鮮やかな衣裳を着たお嬢さんがスタッフにキーを放り投げて、『私のフェラーリを上下逆にしておいて』とオーダーしてレストランに入って行く。
しかし十年程前に見た夢が凄い。千人も入る宝くじ抽選会場の劇場の座席に座っている。特等賞の発表がある。その瞬間、ボクはマズイ!と予感する。直後、ボクの名前が発表される。賞品は黒いボストンバッグ。50 億円相当の金品や株券が入っているらしい。ボクは仕事をしなくなるだろう。覚悟して立ち上がり、舞台へ行く途中で目が覚めた。この夢は新幹線車中の十五分程のうたた寝の間に見たものだった。
過去二回、ボクが出したお年玉付き年賀ハガキで一等賞が出た。一等賞が出る確率は 100 万本に1本なのだが、毎年500 枚出して2000 年かかる。」
「映画21 位〔ベトナム戦争三部作〕『ディア・ハンター、地獄の黙示録、プラトーン』
『ディア・ハンター』は、故郷での休日に鹿撃ちを楽しんでいた三人がベトナムに従軍し、両足を切断したり、ロシアン・ルーレットで精神を冒されベトナムで生を終えるなどの青春喪失物語。『地獄の黙示録』は、元グリーン・ベレーの隊長がジャングルの奥地で自分の王国を築き上げ、邪悪な宗教的儀式に生きる大佐を暗殺するミッションを与えられた大尉の物語。『プラトーン』は小部隊の局地戦の小競り合いの中に、志願して入隊して来た新兵と戦場を這い回るベテランの狂気の物語。
戦争の終結は1975 年。三部作(吉村の命名)は、米国が本格的な戦争に初めて負けた実態を描く反戦映画。しかし米国兵士の死者が延べ6万人。北ベトナムの民間人を含めた死者総数が約300 万人。とすると真の悲惨な実情は闇の中と言わざるを得ない。
但し、その後の推移は面妖かつ不可解。ソ連が崩壊し、中国はもっと長い歴史的経緯からベトナムへの領土的野望を露わにする。そして『昨日の敵は今日の友』となり、有りえないような米・越の関係改善が図られていく。今ベトナムと米国は政治体制の違いを越え、政治・経済あらゆる分野で友好的な関係を築く。今どこの国が好きかの質問に、ベトナム人は米国と答える。何本も作られた反戦映画が怨霊を鎮めたのだろうか。」
(「ほほづえ」2023年12月号)
「2003 年6月にモンドセレクション(世界食品コンクール)でグランドゴールドメダル2品(『ブールコンポーゼ・ド・パリ』、改名して現在『私のフランス料理』、『はちみつシュガーバターブレンド』)、ゴールドメダル2品(『チーズフォンデュ』、『胡麻いっぱいバターブレンド』)が受賞した。平成4、5、6年と3年続けて『ジャンボホットケーキ』で金賞を受賞して以来であった。
......(2005 年)秋、英国のプリムソールという見知らぬ会社から英文と和文の混ざったレポート冊子が届いた。タイトルは『日本の乳製品製造会社分析、上位75 社』。各社の売上増加、税引前利益率、従業員数、平均給与などから総資産、借り入れ金、流動資産、減価償却等、どこから入手したのか分析は多岐にわたり、それらを有力者、行動者、会社価値、付加価値、活動者、キャッシュリッチ、効率の先行者など見慣れない言葉も含む 16 項目ごとにランキングし、最後に、勝ち組18 社、機運組16 社、睡眠組17 社、負け組18 社に分類する刺激的なものであったが、マリンフードは大手乳業会社を差し置いて7位にランキングされていた。
そしてその頃、取り引きはないのだが、豪州の大手原料チーズメーカーの『ワーナンブール社(現サプート・オーストラリア)』の役員会議の資料の中に次の一行があった。
『Marinfood is shining star』
当時の当社の売上げ高は、伸びていたとは言え、漸く80 億円に達したばかりだった。どこが気に入られたのだろう。」
(社内報「2023年8月1日号『スティリーノ開発前夜』」)
「人間は誰でも本来、何事をも、自分が深く思い考えた通りに成すことが出来る。自分がもし出来ないと思えば何事も出来ないし、出来ると信念すれば、何事をもなすことが出来る。つまり、すべてが、自分が自分自身に課した新年のとおりになる。」
(中村天風「成功の実現」より)
「①6年前に米国ネブラスカ州のオマハでのバークシャー・ハザウェーの株主総会に参加して来ました。代表のウォーレン・バフェットは当時87 才、相棒で副代表のチャーリー・マンガーは93 才でした。会場はバスケットボールのアリーナ。世界中から3万人が参加していました。
ステージに2人が着座して、次から次に株主の質問に答えて行きます。午前9時から昼食を挟んで、午後4時まで。延々6時間、自分達で答え続けます。日本の上場会社でそんな会社はありません。まずもって6時間もやらないし、代表が答え続けるなんてしません。
資本主義の良心と言われる由縁です。マンガーは昨年99才で亡くなりました。バフェットは今年93 才ですが、今後どうされるのでしょう。
②長寿企業を調べていると、日本企業は世界を圧倒していますね。
100年企業は世界中で8万社、うち日本企業が3万3千社(41%)、米国1万9千社、スウェーデンが1万4千社だそうです。200年企業は世界に2,100社。日本が1,340社(64%)、米国240社、ドイツ200社だそうです。これが1000 年企業になると、世界に12 社しかありません。そして、日本に9社(75%)、英国、フランス、オーストラリアに1社ずつ。何故日本に多いのか、理由はわかりません。謎ですね。
③しかし、一方で昨年の日本のGDP がドイツに抜かれて世界4位に沈んだのは皆さんご存知ですね。或いは、時価総額が世界の50 位以内にいるのは、トヨタの1社しかありません。30 年前にはなんと32 社、過半数が日本企業でした。これは一体どうしたことなんでしょう。当時バブル最盛期とは言え、ちょっと何?と思わずにいられません。
④但し、昨年暮れに面白い資料が目に飛び込んできました。
世界的な市場調査会社イプソス社による国家ブランド指数で日本が初めて1位を獲得したと言うのです。
Ⅰ 文化Ⅱ 国民性Ⅲ 観光Ⅳ 輸出Ⅴ ガバナンスⅥ 移住・投資の6つの指標の合計で日本が 1位。
こんな話は久し振りに聞きます。参考までに、2位ドイツ、3位カナダ、米国は6位。
⑤日本は6つの全ての指標でトップ10 入りを果たしている。「輸出」が最も高い評価で、「科学技術への貢献」「創造的な場所であること」「製品の魅力」の3つの属性で全て1位。また、「国民性」「観光」更に「雇用のしやすさ」「都市の活気」で高い評価を得ている。
創設者のアンホルト氏は言います。
『国の持つ国際的なイメージは、貿易、観光、投資、人材の誘致に大きな影響を与えるだけでなく、私たちの世界と私たちの未来を形作る地政学的な潮流を示すものである。』
⑥ドイツとアメリカを除けば、日本はこのポジションに到達した最初の国であり、日本が今地球上で最も称賛される国になっていると言う事実は、世界のソフトパワーのバランスが目の前で変化していることを裏付けている。
我々は新しい秩序の時代に入った。今年の国家ブランド指数は、アジアの世紀が幕を開けたことを示す最初の紛れもないサインです。
⑦何とも、聞くだけでも楽しく愉快なニュースです。これに恥じないビジネス人生を歩んで行こうではありませんか。」
(2024年1月6日 豊中商工会議所年始式 吉村会頭挨拶)
私達は、宇宙の悠久の歴史の中で、全くの偶然に、運命の悪戯から、同時代に生まれ、マリンフードに働いている。食品産業に従事している。私達は、宇宙の悠久の歴史の中で、全くの偶然に、運命の悪戯から、同時代に生まれ、マリンフードに働いている。食品産業に従事している。
環境の激変に耐え、激しい競争に生き残り、目標にチャレンジし、売上や利益が順調であり続ける。そんな会社を、未来につながるナイスカンパニー、エクセレントカンパニーを創り上げることが出来れば、その原動力となることが出来れば、一回きりの私達の人生が、どんなに輝いたものになるだろう。
今日もお客様からのメッセージが届きます。
「社内の新婚カップルさん、おめでとうございます。沢山のパーティーメニュー、お洒落で美味しそうでした!ミニホットドッグも簡単に作れそうで気になります。」(大阪府 Y.K)
「最近、情報番組で御社の商品を紹介していました。植物性バターやコレステロールカットシュレッドなど、私たちには心強い商品ばかり。御社が素晴らしいのは『普通に美味しい』事です。」(茨城県 K.N)
「先日うにバターを発見して即買いしました!! 購入当日はじゃがバターに。今日は冷奴にダシしょうゆと青ネギと、うにバターを乗せて食べました。初めて見つけた時は、これだっと嬉しくなっちゃいました。」(千葉県 E.K)
「ナンバーワンの素敵なサイトですね!! 一番好きなサイトです!! これからも、ずっとマリンフードのサイトを見させていただきます。」(佐賀県 R.E)
「『一人飲みの魅力』拝見しました。その魅力が再認識できました。この感覚は一人旅にも似ているように思いました。食事の仕度が大変な時に、レシピに助けてもらっています。」(長野県 N.I)
今年で事業発展計画発表会は38 回を数える。この間の成果は、まるで遅々とだらだら坂を登る歩みであった。そして昨年、開発16 年になる最新のスティリーノ98 が業界の耳目を集めながら新年度を迎え、「龍(ドラゴン)よ、番(つがい)の鯉よ〜空高く飛べ〜」の新しい指針を得た。
私は大いなる願望(マリンドリーム)達成に向い、ひたすら精進し、方向を決定し、理念を固め、誠意をもって、情熱あふれる経営を推進することを、天から課せられた使命だと考え、実行する。
令和6年1月27日
取締役社長 吉村直樹
取締役社長 吉村直樹