季節のご挨拶
弊社取締役社長 吉村直樹より 年末のご挨拶 2019
拝啓この頃、八年前に身罷った母のことをよく思い出します。ぼくの酒好きは母の血ですが、最晩年にコップの冷や酒をやりながら、「直樹さん、いくらでも飲めるの」と言ってました。
元来、母百合子は日本舞踊の人でした。九十歳で他界しましたが、八十歳代の半ばまで不自由な目で踊っていました。宴席などで、ぼくが突然一曲いかがですかと振ると、料理屋の女将から浴衣を借りて踊るのです。
広島県福山市出身で、小学生の頃天才少女と言われ、上阪して後年人間国宝になった八代目板東三津五郎に師事しました。最後の直弟子だったようです。
父と結婚する前は、大阪南の料亭「大和屋」で芸者をやっていたのですが、ぼくが友人にその話をすると叱られました。
「私は踊りのために芸者をやったのよ」。
祖母は「この人の踊りに全財産を使った」と愚痴っていました。
今秋、長女伊織が大阪文楽劇場で日本舞踊を踊る機会を得ました。文化庁から、芸術祭参加作品に指定されていました。長女が踊りを始めたのは、二十歳を過ぎてから留学先のロンドンです。三弦は妹満智子が担当しました。「血」の不思議を思います。
年の瀬、はて今年はどんな年だったのか。たった一年の歴史が、一陣の風が通り過ぎ、遥か彼方へ去ってしまったように、朧気で頼りないことに胸打たれます。
今年一年も色々とお世話になり、有り難うございました。平素の無沙汰をお詫びしますと共に、どうか皆様方ご家族の方全てが、希望と夢に溢れた庚子(かのえね)年の春を迎えられますことを念願し、恒例の今年の十大ニュースを併記し、年末のご挨拶とさせて頂きます。
十大ニュース(マリンフードが選んだ)
2019年
- 1位
- 平成天皇退位し、新天皇即位。令和新時代スタート。
- 2位
- 台風15号、19号、21号など首都圏直撃し、記録的な被害続出。
- 3位
- 日本中を舞台にラグビーワールドカップ開催で大成功。
- 4位
- 10月に消費税8%から10%へ増税。
- 5位
- 日韓関係歴史的な悪化。修復の方策立たず。
- 6位
- 対中、対北朝鮮などトランプ劇場健在。
- 7位
- リチウムイオン電池開発で吉野彰氏がノーベル化学賞受賞。
- 8位
- G20サミット無事大阪で開催。
- 9位
- 大坂なおみ、渋野日向子など女子アスリート世界で大活躍。
- 10位
- イチロー日米野球界に大きな足跡を残して引退。
- 次点
- 中国の体制を問い、香港デモ収束せず。
2018年
- 1位
- 豪雨(西日本)、地震(大阪北部、北海道)、猛暑(全国)、台風(21号)等次々に日本列島を自然災害が襲う。
- 2位
- トランプ米国大統領世界を席巻する。
- 3位
- 平昌オリンピックで日本選手過去最多の13メダル獲得で大活躍。
- 4位
- 大谷翔平(野球)、大坂なおみ(テニス)、井上尚弥(ボクシング)、世界のプロスポーツ界で脚光を浴びる。
- 5位
- 大阪万博2025年開催決定。
- 6位
- 安倍総理森友文書改ざん問題に耐え第4次内閣スタート。
- 7位
- 日本スポーツ界の不祥事多発。
- 8位
- 日産自動車会長不当報酬問題で逮捕。
- 9位
- 東京築地市場83年の歴史に幕。豊洲へ移転。
- 10位
- 本庶佑教授がん治療への貢献でノーベル生理学・医学賞受賞。
- 次点
- 「平成」が2019年4月末日で終焉決定。
2017年
- 1位
- トランプ米国大統領就任し訪日。
- 2位
- 北朝鮮相次ぐ弾道ミサイル発射。
- 3位
- 天皇陛下2019年4月30日退位決定。
- 4位
- 森友・加計学園問題で政界混乱。
- 5位
- 衆議院選挙自民党圧勝で第3次安倍内閣発足。
- 6位
- 日本大手製造メーカーの不祥事相次ぐ。
- 7位
- 将棋の藤井四段29連勝の快挙。
- 8位
- 韓国朴槿恵大統領罷免され、文在寅大統領就任。
- 9位
- 世界テロ終息せず。
- 10位
- 横綱日馬富士、暴行問題で引退。
- 次点
- 陸上桐生選手が100m走で日本人初の9秒台達成。
敬具