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社長メッセージ

令和7年 新たなる希望


飛天

『2024年の世界』
 昨年将棋の藤井七冠のライバル永瀬九段の文章を読んだ。『焦る仕組みが分かった。それは未来を見ているから』と言う。不思議な言葉使いをする人だ。皆、将来の夢を見ようと騒いでいるのに。『藤井さんは、今のことしか考えていない。常に、今を全力で生きる』。そう言えば、大谷翔平も今だけに集中する、と言っていたなぁ。
 『2025 年の漢字
 親父は自分で戒名を創った。小説も書く人だったから、お手の物だったろう。お袋はボクに、私にも作っておくれ、とせがんだ。必然ボク自身の戒名も創った。『慧』と言う文字が気になる。辞書に『事の道理を見抜く力、分別して疑いを解く力』とある。魅力的な字だ。時代に合わないが、本名から一字採り『直慧居士』とした。」
(とよなかチャンバー2025年1月号)

 「ボクの遠い先祖はクロマニヨンなんだ。そうか、あたしは最近ネアンデルタール人だと分った。キミは?いや面目ない。と頭を掻きながら、彼はジャワ原人だと告白した。......しかし、そんなことは有り得ない。
『人類の起源(篠田謙一)』という本を読んだ。昨年のノーベル生理学賞受賞者の功績、 DNA 解析のための次世代シークエンサの進化等、最新の研究成果を駆使して、古くは数十万年単位の遺骨の遺伝子分析の知見を網羅している。それに従えば前項は有り得ない。人類(ホモ・サピエンス)発祥の地は東アフリカ。そこから6万年前の大移動があり、ネアンデルタール等複数の人類との共生、交雑(異人種間の交配)があり、やがて他人種の絶滅の後、世界中でホモ・サピエンス一種だけが生き残った。ドイツ人もユダヤ人もロシア人もアジア人もインディアンも黒人も、世界中の人種、民族全てが多人種の遺伝子を微量(1〜2%)含みながらも、ホモ・サピエンス唯一になった。
 中近東から東に移動し、ベーリング海峡から米国にも渡った日本人達の先祖。西に移動した欧州の先祖は当初褐色の肌の色をしていた。ブルーの目の色を持った祖先もいた。そして、大移動の過程でどんな戦いが繰り広げられ、どんな伝染病の猛威が待っていたのか、他人類が絶滅した真の原因は不明のままだ。
 そして、民族の違いや肌の色、天才と凡人と狂人の違いと言っても、DNA の0.1%以下の違いに過ぎないし、更に家系の連鎖は極く微量な遺伝子の違いを巡る物語だとしたら、戦争など滑稽に感じる」
「『もののけ姫』(アニメ映画・宮崎 駿 監督)
 主テーマは人と動物を含めた自然との戦いと共生。時代は平安時代らしいが、火縄銃の活躍を考えると鎌倉時代かも知れない。鉄砲の伝来は種子島の室町時代だが、それ以前に中国から伝来との説もある。種子島後、あっと言う間に日本中に鉄砲が広がり、世界一の生産国になった事を考えると、これが正解かもしれない。
 舞台は東北地方(?)山奥の部落の女長で敵役のエボシの指揮で女達を動員して鉄の精錬をやっている。当時の東北の鉄と言うと、平安時代末期の奥州平泉に伝わったらしいから、舞台はその近辺だろうか。
 主人公アシタカ(里の村の長ともなるべき若者)の旅は、呪いをかけられた腕の傷のせい。村のお婆婆が占いの末に呪いを解く鍵を求めて旅に出よと神託する。
 宮崎監督はこの映画について次の事を言っている。意図は不明だが、『百億の人口が二億になったって別に滅亡じゃない。......その位のことしか言えない。それでも結構楽しく生きようとするんじゃないか。どうも人間ってのは、その位のもんだぞって感じ』
 だが、数億の人類が共存し、交雑もしていた。やがてホモ・サピエンス以外全滅した。とすると、我々もいずれ全滅するかも知れない。或いは新人類(ホモ・エイリアン)が誕生するのか、既にいるのか。光、空気、水、緑に満ちた宇宙に冠たる環境を持つ惑星に。」
(「ほほづゑ」2023年秋号)

 「栄吉(マリンフード創立者)の死後45年後の2024年8月、東京大学文学部中国文学科内に『リエゾン(連携のフランス語)プロジェクト〔吉村栄吉の時代と人々〕』が発足し、発会式を東大本郷近くの東天紅で行った。東大からは院生も含めて11 名、吉村家からは4名の計15名の参加だった。次はその趣意書である。
 『......吉村栄吉氏の歩みには、日本における中国文学研究が戦前から戦後にかけて向き合った、古典文学と現代文学の関係/中国文学と日本漢詩(迂斎・栄吉の高祖父)の関係など、学問の核心を構成する問題が如実に表れている。』
 『栄吉氏のご子息から貴重な史料の提供を受けられることになった。この機会に、人文社会系研究科の鈴木(教授)を中心として現代文学関係の業績と、中国文学研究室の歴史を整理する研究班と、総合文化研究科の田口(教授)、谷口(教授)を中心として江戸漢詩とその周辺の問題を整理する研究班を作り、吉村栄吉が活動した時代と、彼にまつわる人々の動向を総合的に研究したい。』」

 「400年前のスペインの作家セルバンティスが書いた『ドン・キホーテ』という作品がある。痩馬にまたがり、騎士道を信じ、風車に向って突進するドン・キホーテの物語が語り伝えられるのは、その夢が非常識なものであるにもかかわらず、あくまで美しいからである。」

 「600年前、世阿弥は『花伝書』を著わし『舞は能を源としているが、その舞には花がなければならない』と伝えている。六代目尾上菊五郎は、生涯踊り続けた人生の最後に及んでなお『まだ足りぬ、躍り踊りてあの世まで』と辞世の句を詠んだ」

 マリンフード に6つの企業の道があり、下記はその中の2項目である。
 Ⅲ . 創造
 企業活動の創造とは、差別化、No1 の達成、付加価値の発見を継続し続ける力である。それは市場に新鮮な驚きを与えるものである。
 無限大の市場に切り込む切り口の発見や、他社に追随しない新製品づくり、自分達のアイデア、知恵、工夫が反映された機械、設備、ラインづくり。そして文化、芸術を愛する人間づくりだ。

 Ⅳ . リエンジニアリング
 修正することではなく、捨て去ること。白紙でやり直すこと、再出発。野武士のごとく、不連続思考で劇的な変化をもたらせなければ、活力漲る企業として生き残ることはない。

 世界最高の国ランキング・トップ10(USニューズ&ワールド・レポートより)。
 各国の政策や政治、製品などが世界にどのように受け止められているかを数値で示すこと。一般の人々やビジネスリーダー、政府などがそれぞれの「時間とお金」をどこに投資するか決断するのに役立つと考えられる。
①「最高の国トップ10」
 1位、スイス(3年連続7回目9回中)
 2位、日本 3位、米国 4位、カナダ 5位、豪州 6位、スウェーデン 7位、ドイツ
 8位、英国 9位、NZ 10位、デンマーク
(参考 中国16位 ウクライナ80位)。

②「生活の質が高い国」
 1位、デンマーク 2位、スウェーデン 3位、スイス 4位、ノルウェー 5位、カナダ。

③「冒険を楽しめる国」
 1位、ブラジル 2位、イタリア 3位、ギリシャ 4位、スペイン 5位、タイ。

④「原動力がある国」(経済のダイナミクスと発展のスピード)
 1位、UAE(アラブ首長国連邦) 2位、中国 3位、カタール 4位、エジプト 5位、韓国(日本は8位)

⑤「起業家精神がある国」
 1位、ドイツ 2位、米国 3位、日本 4位、英国 5位、スイス。

⑥「文化的影響力がある国」
 1位、イタリア 2位、フランス 3位、米国 4位、スペイン 5位、日本。

 こんな風に10のカテゴリーで73の項目ごとに順位をつけられ、最後に総合点数がつけられているようです。

 「人間は誰でも本来、何事をも、自分が深く思い考えた通りに成すことが出来る。自分がもし出来ないと思えば何事も出来ないし、出来ると信念すれば、何事をもなすことが出来る。つまり、すべてが、自分が自分に課した信念のとおりになる。」
(中村天風「成功の実現」より)

 そして、私達は、宇宙の悠久の歴史の中で、全くの偶然に、運命の悪戯から、同時代に生まれ、マリンフードに働いている。食品産業に従事している。
 環境の激変に耐え、激しい競争に生き残り、目標にチャレンジし、売上や利益が順調であり続ける。そんな会社を、未来につながるナイスカンパニー、エクセレントカンパニーを創り上げることが出来れば、その原動力となることが出来れば、一回きりの私達の人生が、どんなに輝いたものになるだろう。

 今日もお客様からのメッセージが届きます。
「アンチョビガーリックはクラッカーにのせるだけで、驚くほど美味しいおやつのできあがり!子供も大満足で『パパ、これおいしいね!』(愛知県 Y.N)
「バター魅惑の宇宙や完全食品チーズ繁栄の海の各ページがとても面白いです。中身も興味深い雑学が豊富で、閲覧者が滞在したくなるコンテンツばかり。」(神奈川県 S.F)
「はちみつスライスもガーリックスライスも画期的な商品で、『おおっ』と声を上げてしまいました。これからも楽しくおいしい商品を期待しています!」(埼玉県 M.Y)
「『私のフランス料理』で作るラスクがたまらなく好きです。ペペロンチーノは、パスタ好きの子供たちに大人気です。料理のレパートリーが増え、これさえ冷蔵庫にあれば怖いものなしです。」(岩手県 Y.S)
「3名の外国人従業員の方々が商品紹介することも素敵ですし、家族を新幹線に乗せてあげたい、USJ や沖縄に行きたいなどの夢も素敵です。海外からの方々が笑顔で働いていただける企業は、日本の誇りです。」(愛知県 K.M)
「昨年までカリフォルニアに住んでいました。現地のスーパーのマルカイで燻製バターを買っていたのですが、御社製ですよね!ぜひ食べたい!」(神奈川県 A.U)

 今年で事業発展計画発表会は39回を数える。この間の成果は、まるで遅々とだらだら坂を登る歩みであった。そして昨年、開発17年目に、最新の「スティリーノDX95」が開発され、「うにチーズグラッツェ」が、新年早々、日本は疎か米国・東南アジアでも発売される。そして生駒泰充画伯の絵画を背景にした「新たなる希望」という新しい指針を得た。

  私は大いなる願望(マリンドリーム)達成に向かい、ひたすら精進し、方向を決定し、理念を固め、誠意をもって、情熱あふれる経営を推進することを、天から課せられた使命だと考え、実行する。

令和7年1月25日
取締役社長 吉村直樹

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