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日本食糧新聞 2024年8月28日(水)
業務用好調、海外展開も
1~7月のチーズ部門売上高は、ナチュラルチーズ、プロセスチーズともに前年を上回って推移。物量も前年比増を達成した。家庭用は特にベビーの動きがよく、金額・物量ともに前年比2桁増となった。昨年10月に「スティリーノ」を配合してリニューアルした「ベビーチーズブレンドプレーン」「同アーモンド入り」「同カマンベール入り」を投入したことなどが寄与した。
今秋にはさらに2種類追加してラインアップを強化する。ストリングも同2ケタ増を達成。シュレッドは前年を下回る結果となったが、少量ニーズに応じるための「使い切りとろけるシュレッド100g」を4月に発売して消費喚起を図った。苦戦ぎみのスライスも、4月にフレーバーで個性を付与した「とろけるガーリックスライス105g」「とろけるはちみつスライス105g」を新たに投入してカテゴリー活性化を促した。
業務用は、コロナ禍の鎮静化に伴い外食関連が好調に推移。「スティリーノ」は原料販売が伸長しており、飲食店に加え加工食品用としての活用も増えている。
輸出事業は、香港の得意先向け取り扱いアイテムの品数が増えたことなどを要因に物量ベースで前年比増を達成。2012年に国際課を発足して以来アジア市場を中心に開拓してきたが、2022年からは米国ロサンゼルスの「MARIN FOOD USA Inc.」を拠点に米国市場開拓も強化。現地拠点を生かして機動的に交渉を進め、M&Aも視野に入れながらGDP27兆3609億ドル(名目、23年)人口3億3000万人を超える巨大市場への進出を加速させていく。