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パブリシティ

新聞 日本食糧新聞 2024年近畿・中国・四国発活躍する企業特集

PBF市場トップランナー

持続可能な未来の食追求

コレステロール98%オフヘルシースライス
 マリンフードは、プラントベースフード(PBF)市場のトップランナーとして、持続可能な未来の食を追求する。2007年に独自開発したチーズ代替素材「スティリーノ」を活用した多彩な商品展開により国内PBF市場でトップの座に上り詰め(TPCマーケティングリサーチ)、22年には動物性原料一切不使用の「植物バター」も発売。祖業となるマーガリン製造で培った油脂加工技術を生かし、新たな食の選択肢を創出し続けている。
 同社は1888年に「吉村石鹸工場」として創業。1948年からマーガリン製造に着手し、2年後に「ミルクマリン」の商品名で家庭用マーガリンの販売を開始した。ビタミンAを添加して栄養を強化する手法を業界に先駆けて取り入れ、その後も独創的なアイデアで付加価値を高めたマーガリンを手掛ける。95年に発売した「ガーリックマーガリン」は、おろしガーリックやナチュラルチーズを配合して本格的な味わいを付与。パンに塗るほか、ムニエルやパスタなど幅広い料理に活用できることから人気を得て、現在はマーガリン部門の主力商品となっている。素材を自在に組み合わせることができる加工油脂の強みを生かし、タラコの風味とつぶつぶした食感を再現した「たらこスプレッド」や、コクのあるバターとウニのうまみを合わせた「うにバター」なども販売している。
 素材の配合だけではなく油脂加工技術そのものにも新たな発想を取り入れ、22年には動物性原料一切不使用とする「植物バター」を発売。「バターを超えた濃厚さ」をコンセプトに、ココナツペーストや発酵調味料などを合わせることで「代替品はおいしさに欠ける」といった先入観を覆すコク深く芳醇な味わいをつくり出した。昨年5月には個包装タイプとポンドタイプを投入してラインアップを拡充した。
 マーガリン事業に続き1961年に開始したチーズ事業では、2007年に開発したチーズ代替素材「スティリーノ」を独自に展開。同素材はチーズに含まれる乳脂肪を植物性油脂に置き換えることでコレステロールの大幅カットを実現し、近年高まる健康ニーズをとらえている。チーズよりも安価に提供できる価格訴求力も奏功し、昨今の物価高を追い風に「スティリーノ」を使用した商品群の需要が高まっている。今春の新作として、「スティリーノ」100%使用のフレーバー付きスライス「とろけるガーリックスライス」「とろけるはちみつスライス」を発売。手頃な価格でチーズ同様に活用できることに加え、手軽に風味付けできる調味料としても人気を得ている。9月には「スティリーノ」を活用した生食タイプのスライス「コレステロール98%オフヘルシースライス」を発売し、加熱タイプの従来品と合わせてカテゴリーのラインアップを拡充。買い求めやすさを食の選択肢を広げる重要な要素に位置づけ、品質、健康、価格の三つを合わせた強力な付加価値でPBF市場をけん引していく。