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新聞 食品産業新聞 2023年12月11日(月)

スティリーノ類が絶好調

来季に向けて販売を強化

ミルクを食べるキャンディチーズブレンド プレーン
 チーズ事業の2023年1~11月のチーズ類販売実績は、金額が前年比13.3%増、物量7.6%減となった。原料高騰を背景に価格改定をカテゴリに分けて実施した影響により、金額は前年を上回る推移となっている。
 物量については、スティリーノ類が32.3%増だった。採用増で昨年9月から出荷が急増し、また、今年3~8月に実施したスティリーノ品を対象とした社内営業キャンペーンの後押しもあり、好調に推移している。
 業務用シュレッド類は、アフターコロナによる外食市場回復の影響もあって、金額、物量ともに伸長した。
 今期も引き続き、スティリーノを重点販売している。スティリーノは、チーズの乳脂肪を植物油脂に置き換えたチーズ代替素材。輸入チーズ原料価格の大幅な高騰を受けて2007年にシリーズ第1弾を発売した。今年、進化系とも言える新たな「スティリーノ」の開発に成功し、これを使用した新商品を、3月上旬から順次発売した。
 新たなスティリーノは、従来品の「冷めても柔らかい食感」などチーズにはない特徴はそのままに、よりチーズに近づけるため原材料の配合比率を調整するなど改良を重ねた。その結果、従来品よりも乳感を高めて風味を向上し、さらなるおいしさを実現した。また、コレステロールカット率を従来品の97%オフから98&オフに向上させた。
 スティリーノの新商品は、家庭用・業務用共通では「コレステロール98%オフヘルシーシュレッド」、「とろ~りとろけるゴーダチーズブレンド」、「モッツァリーノブレンド」、家庭用では「コレステロール98%オフとろけるヘルシースライス」、「ミルクを食べるキャンディチーズブレンド プレーン・カマンベール入り」を投入した。「キャンペーン期間中に新規採用をしていただいた得意先もあり、前身の商品(シュレッドは97%オフ、スライスは90%オフ)と比較して出荷実績は上回っている。ベビーチーズブレンドは、キャンペーン期間中は前身の商品からの切替による採用があり、チーズと比べてもそん色ない口どけと滑らかさ、歯ごたえの良さを実現しキャンペーン終了後も新規採用を着実に伸ばしている」(専務取締役管理部長 吉村厚美 氏)。
 営業施策では、3~8月にコレステロール98%オフスティリーノ(シュレッド・スライス)とチーズブレンド品(スモーク・ベビー・キャンディ)の販売強化のための営業キャンペーンを実施した。
 来期に向けては、「引き続き、スティリーノの販売強化、新商品のベビーチーズブレンドを案内し販売強化に取り組んでいく」という。