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パブリシティ

新聞 食品産業新聞 2023年11月16日(木)

植物バターを重点販売

カップ、個包装などラインアップ

芳醇植物バター
 マリンフードのマーガリン類の今期(23年12月期)販売状況は、10月までの累計で金額21.3%増、物量5.3%増となった。今期計画では金額で前年比で10.7%増としており、目標を上回る進捗だ。
 原料高騰に伴い実施してきた価格改定による販売単価の上昇により、金額が物量を上回っている。また、バター不足によりコンパウンドマーガリンと無塩マーガリンの需要が一部増加している。
 重点商品は、乳製品などの動物性原料不使用ながらバターに匹敵する濃厚さがあるプラントベーススプレッド「植物バター」と、「ガーリックマーガリン」「たらこスプレッド」など同社強みのフレーバータイプマーガリンだ。
 「植物バター」はカップタイプ(160g)の好評を受けて、個包装の8個入りミニパック(64g)、ホテルやレストランで提供しやすい50個入りミニパック(400g)、業務用商品のポンドタイプ(450g)を「芳醇植物バター」として、ことし5月に発売した。
 同商品は、加熱しても濃厚な味わいになるよう、植物油脂に加えてココナッツペーストを使うことで自然な甘みを、酵母エキスや発酵調味料を配合して旨味を出し、本物のバターのような芳醇なおいしさを追求した。乳製品のバターと比較してコレステロールを98%カット(同社調べ)している。
 「バター代替商品としての側面を持っており、引き続き重点販売する」(同社)。
 主な施策では、コロナ明けでイベントが復活しており「ビーガングルメ祭り」(名古屋、京都)に出展し「植物バター」や「ヴィーガンソフト」をアピールしている。
 なお、バターの出荷状況は10月までの累計で、家庭用は金額7.3%増、物量1.8%増、業務用は金額12.8%増、物量7.6%増となった。
 ホテル業態での取り扱いが多いポーションタイプは、需要増により金額、物量ともに2ケタ伸長した。