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パブリシティ

雑誌 乳業ジャーナル 2023年11月号(11月20日(月)発行)

ポーションバター急増、コンパウンドマーガリン需要好調

芳醇植物バター
 23年度上期家庭用バターは物量ベース1.8%増/金額ベース7.3%増で推移している。ノーマルタイプは物量ベース6.2%増/金額ベース12.3%増。一部量販では増加しているところもあるが、有塩バターの販売のみであることから大幅な需要増には繋がっていない。「燻製バター」は問屋向けに販売も続けているが、ギフト部門での取り扱いが主体となっている。業務用バターは物量ベース7.6%増/金額ベース12.8%増。ホテル業態での取り扱いが多いポーションタイプで前年から大きく需要が増加しており、人流回復と連動して物量ベース24.4%増/金額ベース31.2%増と実績を高めた。ヘルシータイプでは今春より新商品「芳醇植物バター」を450gのポンドタイプと、400g(50個入り)、64g(8個入り)の3タイプ発売した。動物性原料不使用なのに濃厚な「植物バター」で、乳製品のバターと比較してコレステロールを98%カット。濃厚なプラントベーススプレッドを求める人に最適。
 マーガリン類は全体で物量ベース5.6%増/金額ベース21.9%増。内訳でみると家庭用が物量ベース1.5%減/金額ベース15.4%増で、業務用は物量ベース7.8%増/金額ベース24.5%増と業務用が大きく伸長している。無塩のコンパウンドマーガリン類は無塩バターの代替需要として直近では需要が増加中で、物量ベース17.7%増/金額ベース28.9%増と国産バターの入手が困難となる中、続伸が期待される。下期以降の見通しについて、継続して当社オンリーワンの開発分野である色物マーガリンの拡販を重点戦略に位置付ける。
 関連商品として業務用トップシェアを誇るホットケーキは物量ベース13.6%増/金額ベース29.4%増と引き続き好調に推移。市場で不足感が続くラードは、安定供給に努め、物量ベース7.6%増/金額ベース12.8%増と支持を集めている。