マリンフードは1日、高級食材ウニと自社厳選バターをブレンドした「うにバター95g」を発売した。100g当たり数千円するウニの味わいを、手頃な価格で楽しめるスプレッドに配合。「高価なモノ消費」よりも「ぜいたくなトキ消費」が求められる時代の潮流に合わせ、日常食をワンランクアップするごほうび食材として訴求する。
　同社は「たらこスプレッド150g」や「アンチョビガーリックバターブレンド150g」など、シーフード系スプレッドで人気を持つ。そのため同品への社内期待値も高く、商品化にはかなりの時間を要した。開発責任者は「バターとウニにはそれぞれ強い個性がある。二つの味わいを調和させるために、数え切れないほど試作した。うまみ、甘味、塩味のバランスをとことん追求し、軟らかさや滑らかさの度合いにもこだわった」と開発時の試行錯誤を振り返る。
　スプレッドは、一般的にトーストに塗るイメージだが、同品のおいしさが最も引き立つのは炊き立ての白飯の上。「溶けるような」という比喩ではなく、実際にバターが溶けて白飯と一体となる味の変化を堪能できる。ウニの濃厚なうまみとバターのクリーミーな口当たりは、野菜ソテーやパスタと合わせても抜群の相性を発揮する。