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パブリシティ

新聞 食品産業新聞 2022年11月7日(月)

「植物バター 160g」を拡売

強みのフレーバータイプに重点

 マリンフードのマーガリン類の1~9月販売実績は、金額で前年比11.4%増、物量で4.3%増と伸長した。価格改定による販売単価の上昇と、春先にまん延防止等重点措置などの行動制限が解除されたことで業務用が回復した。家庭用は金額で1.2%増、物量で3.4%減となった。
 9月単月の実績では、コロナ禍前の19年9月に匹敵する出荷量(実績比99.9%)となっており、大きく回復している。
 商品面では、乳製品などの動物性原料不使用なのにバターに匹敵する濃厚さがあるプラントベーススプレッド「植物バター 160g」を今春発売した。
 同商品は、植物油脂に加えてココナッツペーストを使うことで自然な甘みを、酵母エキスや発酵調味料で旨味を出した。バターと比較してコレステロールを98%カット(同社調べ)。ソフトなため、冷蔵庫から出してすぐに使える。
 秋棚からの採用もあり、販売実績を着実に伸ばしている。今後も積極的に提案し、拡売を図る。 そのほかの重点商品は、「ガーリックマーガリン」「たらこスプレッド」をはじめとする、強みのフレーバータイプのマーガリンだ。同社の油脂加工技術を駆使した商品で、好評を得ている。
 また、今春発売した「うにバター 95g」も重点販売する。バターとウニをブレンドした色物バターで、高級食材のウニの風味を手軽に楽しめる。ごはんやトーストに直接塗る、パスタやステーキなどの料理に加えると、高級料理に早変わりする。
 なお、主原料の油脂価格が高値水準にある中、円安が加速、燃料、包材などの諸コストが上昇する中、2月に家庭用、5月に業務用、9月に業務用・家庭用ともに価格改定を実施している。