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日刊ケイザイ 2020年8月24日(月)
マリンフード第4工場となる埼玉工場が稼働
マリンフード埼玉工場(埼玉県狭山市)
第4工場となる埼玉工場は同社が初めてM&Aによって設立。関東圏初の工場稼働は東西に生産拠点を持つことになり、物流時間の短縮が実現した。1万3225平方メートルの広大な敷地面積を持ち、スモークチーズやスライスチーズなど計5種類のチーズを製造できるラインを備えている。これまでマリンフードが製造ラインを所有していなかったスモークチーズと6Pチーズは、同社初の形態となる。
吉村社長は、「埼玉工場で新たなチーズ製品の開発に努めるなど幅広い商品展開でお客様の食卓を豊かにしながら、当社の成長拡大につなげていきたい」と話している。
マリンフードは1888年創業、1957年に設立。開発した多くの商品は国内外から表彰を受けている。直近では2019年11月、「クッキングモッツァレラ」第49回食品産業技術功労賞(商品・技術部門)を受賞した。
また、同社の会社案内ビデオの評価も高く、国際企業映像協会主催「ビデオコンテスト」社外・コミュニケーション部門の銅賞などを受賞している。
さらにCSR活動(企業の社会的責任)を積極的に取り組んでおり、地域貢献への評価が極めて高い。19年11月、吉村社長は豊中市の教育行政に対する長年の寄付活動により、内閣府から5度目となる「紺綬褒章」を受章している。
なお、吉村社長の子息・吉村英毅氏は17年3月、東証一部に昇格したオンライン旅行事業を手がける株式会社エボラブルアジア(現 株式会社エアトリ)や着物・宝飾品の買い取り販売を手掛け19年12月、マザーズに上場した㈱バイセルテクノロジーズ、投資ファンドの㈱ミダスキャピタルを創業するなど優秀な起業家として知られている。