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パブリシティ

雑誌 乳業ジャーナル 2020年6月号

19年度金額・物量とも2桁成長スライス大幅増等が貢献

 19年度のチーズ類販売実績は金額・物量とも2桁以上増を達成した。このうち家庭用は金額ベース15%以上増、物量ベース20%近く伸長し全体を牽引した。成長要因として、スライスチーズが19年8月より大手量販店のPB商品の導入によって出荷数が増加したため。業務用は金額ベースほぼ2桁増、物量ベースも1桁後半の伸びを示した。販路別では回転ずしチェーン店で採用されたクッキングモッツァレラや販促キャンペーンにて出荷数が増加したことが増加要因となった。
 20年1~5月の販促状況についても引き続き好調で金額ベースで15%以上増、物量ベース20%近く伸長するなど勢いを増している。品目別ではNCが物量ベースで一桁後半の伸び、金額ベースで25%弱の増加。また、同社が独自展開するチーズ代替品スティリーノは物量ベースで12%増、金額ベースも同等の伸びを示し、ヴィーガンに至っては物量ベースでほぼ倍増、金額ベースで85%増と大幅増へ。
 さらに緊急事態宣言下では家庭用商品の需要が軒並み増加し、4月単月では物量ベースで前年比40%増と大幅に増加した。特に家庭用シュレッドは、宣言発令直後には平常時の2~3倍の注文が殺到する商品もあった。また、かけるチーズも好調に推移している。宣言解除後より徐々に家庭用の出荷は落ち着きつつあり、4月からの工場のフル稼働体制は6月中は継続の予定。こうした中、20年度新商品として今春、「コレステロール95%オフ 私のモッツァリーノシュレッド300g」の発売を開始。自社通販・中元商品だけでなく、一部量販店でも採用が決定した。また業務用として、「コレステロール95%オフ モッツァリーノシュレッド1kg」が今秋に発売を控える。また、ヴィーガンシュレッドのリニューアルを今春に実施。アーモンド、豆乳への対応を図る。生産・販売においては20年3月3日、全酪連の狭山工場におけるチーズ事業譲受に関する合意書を両社の間で締結。7月1日に譲受。今後首都圏への物流時間短縮に加え、東西に生産拠点を持つことで事業成長へ弾みをつける。