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新聞 日本食糧新聞 2020年12月23日(水)

家庭用製品群が好調 埼玉工場目標は生産量5000t

 マリンフードの1~11月のチーズ類全体業績は物量ベースで前年比21.5%増、金額ベースで同14.1%増と2桁増で推移した。物量ベースでNCは同6.5%増、PCは同30.1%増となった。埼玉工場は来年度、生産量5000tを目標に掲げて稼働している。
 家庭用の商品別は物量ベースで、ベビー同11.1%増、スライス同74.9%増、シュレッド同6.4%増、キャンデー同1.2%増、ストリング同28.5%減、植物性チーズ「スティリーノ」類は同12.1%増となた。巣ごもり需要による増加が表れた一方、昨年大ヒットしたストリングは裏年となった。埼玉工場で新たに生産開始したスモークチーズのNB品は、これまで取り扱いがなかった量販店への新規開拓をメーンに潜在需要の掘り起こしを狙う。全酪連商品とは量目や配合を変えて、お客さまの選択の幅を広げる提案をしていく。
 コロナ禍以前は横ばいで推移していた業務用は、緊急事態宣言発令を境に出荷が激減した。6月から回復の兆しが見え始め、9月の連休を境に急激に回復して業務用全体では同10~20%減、業務用シュレッドは11月には前年とほぼ同じ水準となった一方、再度の自粛要請を受けて動向を注視している。
 海外は同35.2%増で、その55%をキャンデーが占める。主な輸出先はアジア圏で、「プレジデントキャンディ」3品や、「カマンベール&ブルーチーズ入りキャンディチーズ」の3kgバルク販売などで商品ラインアップが拡充した。さらに現在、アメリカへの販路開拓を目指している。
 埼玉工場は長浜工場・泉大津工場からの段階的なシュレッド品の生産移管が進む。また、関東圏の在庫保管倉庫としても機能し、物流コストの軽減を期待している。埼玉工場は、来年度の目標生産量を、全社の生産量の15%強に相当する5000tとしている。