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食品産業新聞 2019年7月18日(木)
クッキングモッツァレラ業務用の主力に成長
「ミルクを食べる」に新味投入
今期(19年12月期)のチーズ類の販売状況は、1~6月累計で売上額は前年比16.4%増加、出荷数は15%伸長した。上期計画に対しては、出荷数1.5%増で推移している。
新製品では、「ミルクを食べるクリームチーズ風味」ベビー、キャンディ各3品(ストロベリー・オレンジピール・ラムレーズン)を今春発売した。発酵乳ペーストで風味づけしたクリームチーズ入りの生地にストロベリー、オレンジピール、ラムレーズンをそれぞれ配合した。ベビー(4個入り)はおやつ、おつまみに。キャンディ(標準15個入り)は食べやすい一口サイズのチーズスイーツとして楽しめる。
ベビーは量販店のスポット特売などで採用、キャンディは7月から取扱を開始したコンビニエンスストアもあり、今後の拡販に向けて商談を進めている。
その他、製品中にクリームチーズを73%以上配合し、クリーミーな風味を味わえる「不老摩珠(ふろま~じゅ)400クリーム&クリーム」(400g)と、ブロックチーズ「同400プレーン」、カマンベールチーズとブルーチーズを配合した「400カマンベール&ブルーチーズ入り」を発売した。
近年の新製品では、「かけるちーず」も好調だ。コクのあるゴーダチーズとレッドチェダーチーズをバランスよくミックスした商品。加熱料理はもちろん、サラダにそのままトッピングするなど生食でも楽しめる。
ブランド構築のための重点商品は、スティリーノ(チーズ代替品)、健康に配慮したヴィーガンシリーズ、世界の不老摩珠(ふろま~じゅ)シリーズ、ストリングモッツァレラ及びクッキングモッツァレラだ。
中でも、クッキングモッツァレラ(業務用ストリングチーズ)は、発売から1年余りの商品だが、業務用チーズの主力商品に成長している。特に串カツや天ぷらのような揚げ物での採用が増えている。大手回転寿司のサイドメニューで期間限定販売され、写真映えすることからSNSで話題にもなった。揚げ物のほか、焼き物、鍋の具材、サラダに生食でも楽しめ、汎用性が高い。
営業施策では、5月より半年間、新元号「令和」施行を記念して、業務用商品の販促キャンペーンを実施している。チーズではスティリーノ、クッキングモッツァレラ、新規業務用PB獲得を対象としている。