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パブリシティ

新聞 日経MJ  2015年7月15日(水)

チーズ・バター製品 輸出増

キャンディーチーズなど アジアなどで攻勢

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香港の「759阿信屋」では同社のキャンディーチーズなどが多く置かれている

 業務用マーガリン大手のマリンフードは付加価値の高いチーズやバターの輸出を拡大する。輸出用の主力品で一口大のキャンディーチーズに加え、燻製バターなど独自商品を増やす。コンテナ単位で出荷する大口出荷先も開拓する。乳製品の需要が急増するアジアなどへ月間8コンテナを出荷して、今期の海外売上高は前期に比べ4倍をめざす。
 りんごチップと泥炭で燻製にしたバター「ミルクを食べる乳酪 私の燻製バター」を新たに増やした。香港では発売後2ヵ月間で7千個を販売。月販を1万5千個に引き上げる。
 現地で輸入品を多く取り扱うスーパー「759阿信屋(おしんや)」提携しており、現在は21商品を約160店舗で販売する。商品の認知度がまだ低いため、店舗販促(POP)や試食販売で商品の特徴をアピールしていく。
 同商品はドバイのホテル内レストランで採用が決まるなどアジア以外でも反応がよく、他の地域での販売も検討する。
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 キャンディーチーズでは試食販売をしたり価格設定を見直したりして販売を増やす。海外での販売価格は日本の2~3倍だが、形状の珍しさが人気で子供を持つ親などにアピールする。2014年にはハラル認証を取得したチーズの生産も始めており、中東や東南アジアのイスラム圏での販売をめざす。
 現在はタイなどアジアを中心とする10ヵ国に出荷しており、新たな出荷先も開拓する。チルド品は輸出する企業が少なく他社商品との混載が難しいため、マリンフードは20フィートコンテナが埋まるようなまとまった数量を輸出している。昨年は1ヵ月あたりコンテナ2個分ほどを出荷した。ベトナムやフィリピンなどで出荷交渉をすすめる。
 新興国など海外の展示会では、日本製品への安心感もあって同社商品の注目度が高まっているという。北海道のブランド力を生かし、冷凍ホットケーキ「北海道ホットケーキ」なども需要が見込めるとみている。
 マリンフードは使い切りタイプの小型マーガリンで約7割の国内シェアを持つ。14年12月期の売上高は前年比約2割増の187億円だった。