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パブリシティ

新聞 帝飲食糧新聞 2012年6月27日(水)

マリンフード チーズ専用

「長浜工場」今秋竣工へ

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 マリンフードは、11年12月期決算で売上高136億6900万円/前年比12.0%増の好業績を収めた。そのうち、売上構成の5割強を担うチーズ部門の販売実績は8.4%増。販売物量は約9500t/10.9%増となった。
 業容としては10月より発売を開始した新商品『ミルクを食べるチーズ スタンディングパック』シリーズ5品(キャンディ3種[プレーン、アーモンド、ブラックペッパー各24g]、生パルメザン50g、シュレッド30g)の投入などで家庭用の伸長性がアップ。これまで拮抗状態にあった家庭用(54.5%)と業務用(45.5%)の構成比の差が少し開いた。
 今期に入ってからもチーズ部門の勢いは更に増しており、売上高34.5%増と高い伸び率を示す。この間、前述の新シリーズ商品については配荷の好調に合わせて新アイテム(波形カットの一口サイズチーズ3種[レッドチェダー50g、ミモレット35g、カマンベール入り50g]、プレーンキャンディ72g)を追加し、ラインアップを一気に10品へと拡充したことが奏功。また、PB生産を含む既存品の動きも概ね堅調であるため、期末の売上目標(全社10%増、チーズ部門15.4%増)達成が大いに期待される。
 他方、今期は基本方針の一つである海外進出についても、4月から営業本部直下に国際課を発足させるなどして具体的な活動を開始。既に韓国・台湾などで一部商品の販売に乗り出しているほか、現地で開かれる展示会などへの出品を強化して海外事業の拡大にも本腰を入れていく構えだ。
 こうした状況下、同社は業容拡大につれて既設2工場の生産能力が限界に達しつつあること、そのうちの主力拠点である泉大津工場(大阪府泉大津市)が臨海立地であることへのリスクヘッジとしても必要であるとの判断から、新たなチーズ生産拠点「長浜工場」の新設を決めた。5月に着工した同新工場の竣工予定は今秋10月末。内陸立地の新工場に泉大津と同じチーズ(家庭用・業務用PC[キャンディ、ソフト、ダイスカット、フォンデュ用ソース、スティリーノなど]およびNC[シュレッド、ダイスカット、パウダーなど])の製造ラインを導入し、まずは生産能力の増強と併せて拠点分散によるBCP対応の推進を図る方針だ。
 <長浜工場概要>▽所在地=滋賀県長浜市田村町1291番1他(長浜サイエンスパーク内)▽敷地面積=1万1597.42平方メール(賃貸方式)▽建物構造=鉄骨造り2階建て(延床面積6887.51平方メール)▽総工費=約25億円。