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滋賀産業新聞 2012年11月5日(月)
最新の環境・省エネ設備を導入
チーズ生産の基幹工場が始動
長浜市田村1291-1(長浜サイエンスパーク内)に、鉄筋コンクリート造2階建、延6297.05平方メートルの工場は、マーガリン、チーズ、ホットケーキの生産を主とする食品メーカー・マリンフード(株)にとって今後、チーズ生産の基幹工場と位置付け。現在、約1万トン強の生産能力を有する泉大津工場に加え、約1万トンを新工場で生産し、倍増する計画だ。
吉村社長は、「当社は、あらゆる機会を通じてお客様の生の声をお聞きし、製品の改良、新商品の開発に務め、業務用と家庭用、2つの食品市場に製品を送り出している。先進各国の中で日本は、チーズの消費がまだまだ少なく、消費低迷の中にあって成長が続く。当社ならではの商品開発にチャレンジするとともに、これまでにない食のスタイルを提案、オンリーワン、ナンバーワンの商品を創り続けたい」と新工場にかける意気込みを語った。
長浜工場は、太陽光発電(年間182kwh)などの最新の環境設備・省エネ設備を導入し、長浜の景観や周囲の環境と調和するよう樹木の配置などにも配慮。また、将来の生産力増強(2期工事)にも柔軟に対応できるよう設計した。
総工費約23億円。
辻寅建設(株)(甲賀市)が設計・施工・管理、(株)きんでん滋賀支店(草津市)が電気設備工事を担当した。
竣工式典には藤井勇治・長浜市長も出席し、式典の後、ほとんどの工程をオートメーション化、最新鋭の製造機械を導入した工場を見て回った。