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パブリシティ

雑誌 月間油脂Vol.64. No.12(2011)記事

好調続くチーズ1万トンの販売が視野に

ホットケーキの需要回復で売上大幅増

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 今季の12月決算は、売上高が10%増、135億円で着地の見通しになっている。営業利益も2桁増が期待されている。主力製品のチーズとホットケーキの伸びが高かった。ホットケーキはここ数年低迷していたが、今年は前年比150%の売り上げになっている。特に業務用の伸びが顕著で、新規に複数のレストランチェーンのメニューに採用されたことが好調を支えている。シュークリームやバームクーヘンなど安心できる洋菓子に回帰する動きが顕著で、ホットケーキの人気もそうした消費者の傾向を反映しているようだ。チーズも順調に伸びている。同社の昨年のチーズ販売量は約8,000トンだったが、今年は9,000トンと見られている。そして2012年は1万トンの販売を目指しており、泉大津工場のラインを増強するなど、生産体制も整えている。チーズ業界は年間1万トン以上を販売している雪印乳業、明治乳業、森永乳業、六甲バター、宝幸(ロルフブランド)が大手5社とされているが、同社が1万トンを超えれば、こうした大手5社の仲間入りも視野に入ってくる。
 今年は、同社のロングセラー商品である「ガーリックマーガリン」のチューブタイプ「ガーリックマーガリン80g」を新発売した。本社工場にチューブタイプの製造ラインを導入し、ガーリックマーガリンを手始めに今後チューブタイプ商品の品揃えを図っていく考えだ。
 チーズが高騰した時に開発したチーズ風素材の「スティリーノ」は、チーズ価格が下がっても、健康イメージが高く安定した売れ行きを維持している。発売した当初は業務用中心に伸びたが、価格よりも健康訴求に重点が置かれるようになった今年は、「とろ〜りとろけるヘルシースライス」を新発売した。ゴーダチーズに比べてコレステロールが80%も低くなっているのが特徴。
 また、同社のオンリーワン商品として売上を着実に伸ばしているのが「たらこスプレッド」だ。原料のタラコが高いので150g399円と、他のスプレッドよりかなり価格を高く設定せざるを得なかったため、売れるかどうか半信半疑だったが、発売してみると毎年着実に売り上げを伸ばしているようにヒット商品となった。美味しいという評価を得ており、リピーターが増えている。
 今年は国内バターが不足する中で、同社のコンパウンド製品の売り上げが3〜4倍に伸びているという。こうした中で、国内で唯一キャラメル型の商品を作れるという特徴を生かした「ホテルバター7g×16個入り」を出した。「ミルクを食べる乳酪バター7g×8個入り」も同じ特徴の新製品だ。