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新聞 日本食糧新聞 2008年7月30日(水)

マリンフード 「スティリーノ」好調

チーズ代替商品 原価高騰に対応し開発

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 マリンフードでは、植物油脂を主原料にしたチーズ代替品「スティリーノ」が、本格発売から約半年間でチーズ全出荷数の約15%を占めるなど、好調に推移している。チーズ原料価格高騰に対応し同社が独自開発したもので、一般的なシュレッドチーズより約3割安価に設定。加えてチーズと遜色ない味わいや、ナチュラルチーズに半量配合したものでコレステロールが約4割カットできる健康性、冷めても固くならないソフトな食感も評価され、外食や中食、さらにスーパーのPBや留め型商品としての採用が急増している。
 「スティリーノ」は、チーズの主成分である乳脂肪分を植物油脂に置き換え、良質な乳タンパクを使用し乳化させ製造したもの。ギリシャ語の「未来のチーズ」が命名由来だ。
 同社は長年開発のテーマとして「人工チーズ」を揚げてきたが、昨今のチーズ原料価格高騰を受け昨年後半、開発を本格化。年末には製品化に至った。開発に当たっては、「チーズ同等のおいしさ」にこだわったという。
 ラインアップは、業務用(1kg)で、シュレッドとダイズを、それぞれスティリーノ100%とチーズ50%配合タイプの合計4品発売。家庭用(70g)では50%配合のシュレッドタイプを昨年2月、新発売した。
 さらに急激な需要増に対応し、近々、「ライトタイプ」として、スティリーノを70%配合した業務用(1kg)のシュレッドとダイス、家庭用(200g)のシュレッドタイプを新発売する計画だ。この場合、コレステロールは約5割カットできる。  販売チャネルは、ファストフードや居酒屋、お好み焼き、うどん、宅配ピザなど、チーズを使用する幅広い業態で支持を受けているという。
 今後「スティリーノ」がチーズ需要のどの程度を占めるかについては、あくまで「チーズ原料価格によって異なる」(吉村厚美管理部長)とするが、ただ「あっさりとした味わいやコレステロールが低い側面を訴求していけば、原価にかかわらず一定の需要が見込めるのではないか」(同)とみている。