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パブリシティ

雑誌 月刊油脂 2007年12月号

マリンフード(株)

チーズ代替品の「スティリーノ」を開発
家庭用の「たらこスプレッド」にも期待

 同社の主力製品であるチーズが昨年から上がり続けており、年明けにはさらなる高値が確定している。今年の初めには450円/kgだった輸入価格が来年6月頃には900円/kgになる見通しだ。この約450円の値上がりをチーズ関連製品の価格に転嫁することが、目下の急務になっている。原料の上げ幅が大きいため、値上げの積み残しは許されない。さらにホットケーキに使用する小麦粉、ポーションなどのバター、マーガリンの油脂など原材料が軒並み大幅な上昇になっており、値上げ浸透に向けての努力が続いている。こうした環境下で同社の12月決算は、前期で出した利益の減少をどこまででとめられるかという厳しい状況になっている。
 こうしたチーズの急騰を受けて、今年は油脂とカゼインをベースに、チーズ様の物性、食感、風味を持つ食品を開発した。商品名は社員からアイディアを募集し、「スティリーノ」に決めた。ギリシャ語の"スティ"(チーズ)からヒントを得て「スティリーノ」という新しい言葉を造語したという。「スティリーノシュレッド1kg」と、スティリーノとチーズを50%ずつ配合した「チーズ&スティリーノシュレッド1kg」を商品化した。ユーザーのコスト抑制に応えた商品になる。
 もうひとつの画期的な新製品は「たらこスプレッド」。マーガリンにいろいろな風味を付けたシリーズの一環として開発したもの。家庭や外食関連で、パンに塗るスプレッドとして、あるいはパスタソースとして使用してもらう。混ぜるだけで美味しいタラコスパゲッティができる。業務用は750g、家庭用が150g。たらこをたっぷりと入れたのが自慢。たらこは吸い込んだ水分をある程度の時間が経つと吐き出すため、どうしても水が浮いてくるという問題があり、この解決に時間がかかったという。
 また、今年の新製品として「純製ラード2.5kg」「純製ラード900g」を業務用に、家庭用には「純製ラード150g」を発売している。
 そして調製食用脂の高騰を受けて、コンパウンド品の種類(配合率)を増やして、お客様が選択できるようにした。ポーションもバター100%からさまざまなタイプを揃えると同時に、ポーションの容量も、5g、7g、8gと品揃えを豊富にした。