新聞
日本食糧新聞 2005年2月4日(金)
増収へ差別化戦略
改善活動継続、増益狙う
マリンフード(株)は今期(12月期)、積極的な差別化戦略とともに商売の基本を徹底させることで売上げ増を狙う。一方で改善活動を継続させコストダウンを図り、収益力を強化する。さらにすべての部門で教育システムを確立させ、こうした取組みを後方支援する体制づくりに努める方針だ。
同社の前12月期業績は、売上高で前期比2.7%増の79億3300万円、経常利益で同21%増、最終利益で同21%増となった。同社はマーガリンとチーズ、ホットケーキの三本柱で展開しているが、ホットケーキで業務用の売上げが伸び悩み、同部門が同3.4%減と苦戦を強いられた。しかし、チーズが同8.5%増、マーガリンが同4.3%増と健闘したことが売上げ増につながった。
利益面では昨年、春先にマーガリン原料の食用油脂が暴騰、夏には原料の輸入チーズが暴騰するなど相次いで原料高に見舞われた。しかし、危機感から全社挙げてコスト削減に取り組んだ結果、大幅増益を達成するとともに、念願だった無借金経営を実現させた。
こうしたことを踏まえて同社は今期、「差別化の推進」を事業計画の筆頭に打ち出した。同社は、ガーリックマーガリンに代表される、新タイプの商品を続々開発して市場の活性化に貢献してきたが、流通界でも、この位置づけが定着している。今後も、こうした積極的な取組みを継続させ、売上げ増を図っていく。
一方で、食品業界は本質的には保守的であり、基本を徹底させることが不可欠。例えば営業なら訪問活動に尽き、セールス訪問件数ノルマとして一人当たり一ヶ月新規50件、既存取引先100件を設定する。
さらにこうしたことの基本には教育重視があり、特に今期は「行動力をいかに身につけるか」をテーマに、すべての部門で教育システムを確立させる方針だ。
今後、引き続き原料高が予想される一方で、少子高齢化が進展する中、昨年の食用油脂生産量は70万9000t、10年前と比較して減少している。今後も業界の見通しはきわめて厳しい。そこで前期、厳しい状況下に徹底して行って成果をあげた改善活動を、今期も引き続き実施する。
同社の前12月期業績は、売上高で前期比2.7%増の79億3300万円、経常利益で同21%増、最終利益で同21%増となった。同社はマーガリンとチーズ、ホットケーキの三本柱で展開しているが、ホットケーキで業務用の売上げが伸び悩み、同部門が同3.4%減と苦戦を強いられた。しかし、チーズが同8.5%増、マーガリンが同4.3%増と健闘したことが売上げ増につながった。
利益面では昨年、春先にマーガリン原料の食用油脂が暴騰、夏には原料の輸入チーズが暴騰するなど相次いで原料高に見舞われた。しかし、危機感から全社挙げてコスト削減に取り組んだ結果、大幅増益を達成するとともに、念願だった無借金経営を実現させた。
こうしたことを踏まえて同社は今期、「差別化の推進」を事業計画の筆頭に打ち出した。同社は、ガーリックマーガリンに代表される、新タイプの商品を続々開発して市場の活性化に貢献してきたが、流通界でも、この位置づけが定着している。今後も、こうした積極的な取組みを継続させ、売上げ増を図っていく。
一方で、食品業界は本質的には保守的であり、基本を徹底させることが不可欠。例えば営業なら訪問活動に尽き、セールス訪問件数ノルマとして一人当たり一ヶ月新規50件、既存取引先100件を設定する。
さらにこうしたことの基本には教育重視があり、特に今期は「行動力をいかに身につけるか」をテーマに、すべての部門で教育システムを確立させる方針だ。
今後、引き続き原料高が予想される一方で、少子高齢化が進展する中、昨年の食用油脂生産量は70万9000t、10年前と比較して減少している。今後も業界の見通しはきわめて厳しい。そこで前期、厳しい状況下に徹底して行って成果をあげた改善活動を、今期も引き続き実施する。