新聞
帝飲食糧新聞 2004年2月25日(水)
『カマンベールチーズとバター風味のマーガリン』に期待
「マーガリンにチーズの風味をきかせることで高級感をだす。」この発想をもとに開発を進めるなかで、用いるチーズの種類を決めるのには悩んだようだ。何十回にも及んだという試作ではチェダーやゴーダなど様々なチーズを使ったが、想定する完成品にはカマンベールチーズが最も適していると判断した。
モニター調査では「ソフトチーズ」と呼ばれる"ぬるチーズ"を日常的に使用している消費者より、一般的なマーガリンを使っているモニターに好評を得たという。「万人受けする商品を必ずしも目指している訳ではない」が、この調査結果からは、多数のファンを得られる可能性があるといえそうだ。
『カマンベールチーズとバター風味のマーガリン』の開発責任者を務めた同社研究部Aチームの川村敏美氏は、同品の個性あるフレーバーから「社長の吉村(直樹氏)がいうように『ガーリックマーガリン』に続く大ヒットとなるか、陽の目をみずに短期間で終わるかのどちらかだろう」と話す。商談の反応は良いようだが、さて、早い時期にリピーターを獲得できるか―。