新聞
日本食糧新聞 2003年8月8日(金)
こだわりが新需要喚起
本場でも最高の評価 油脂ソースに期待
マーガリンにチョコレートやマスタード、ナッツ類などを練り込んだ商品群は「ファストブレッド」に分類されているが、業界では「色物マーガリン」と呼ばれている。その中には過去さまざまな商品が発売されてきたが、現在残っているものでメジャーな商品は少ないうえ、業務用として消費されるケースが圧倒的で、家庭用商品はさらに少ない。しかし「マーケットは小さいが、当社はこの商品群にこだわりをみせ、商品開発を続けている」とマリンフード(株)の吉村直樹社長は話す。
その代表的な商品が「ガーリックマーガリン」で、業務用をメーンに展開する同社が、得意先ごとのレシピで製造していたところ、イタリアンブームの追い風もあって量が増加、自社ブランド製品として1995年に発売したもの。発売後は業務用だけでなく、生協の協同購入や宅配ルートを突破口として順調に売上げ拡大し、前年度売上高(12月期)3億8000万円と、全マーガリン売上高の2割弱に上った。しかし順調な推移を示す同品だが、「製造工程に手が掛かるので大手メーカーが嫌う商品」でもある。だが「ある研究開発員のこだわりから誕生」(吉村社長)したという。
同社は昨年、さらにこれと同様のこだわりで、よりハイレベルな商品の、フランスを代表する油脂ソース「ブールコンポーゼ・ド・パリ」を新発売した。「かなり自信がある商品に仕上がったので、本場ヨーロッパで評価してもらおう」(同)と先般、世界レベルの食品コンテスト「モンドセレクション」に出品。初出場で最高レベルの「グランドゴールドメダル」を受賞する快挙となった。
吉村社長は今回の受賞を「なじみの薄い商品だけに、今後の営業活動にどう生かすかが課題」とするが、こうした商品が「伸び悩んでいるマーガリン市場の中で、新たな需要を喚起する商品群に成長することを期待したい」と熱意を語った。
その代表的な商品が「ガーリックマーガリン」で、業務用をメーンに展開する同社が、得意先ごとのレシピで製造していたところ、イタリアンブームの追い風もあって量が増加、自社ブランド製品として1995年に発売したもの。発売後は業務用だけでなく、生協の協同購入や宅配ルートを突破口として順調に売上げ拡大し、前年度売上高(12月期)3億8000万円と、全マーガリン売上高の2割弱に上った。しかし順調な推移を示す同品だが、「製造工程に手が掛かるので大手メーカーが嫌う商品」でもある。だが「ある研究開発員のこだわりから誕生」(吉村社長)したという。
同社は昨年、さらにこれと同様のこだわりで、よりハイレベルな商品の、フランスを代表する油脂ソース「ブールコンポーゼ・ド・パリ」を新発売した。「かなり自信がある商品に仕上がったので、本場ヨーロッパで評価してもらおう」(同)と先般、世界レベルの食品コンテスト「モンドセレクション」に出品。初出場で最高レベルの「グランドゴールドメダル」を受賞する快挙となった。
吉村社長は今回の受賞を「なじみの薄い商品だけに、今後の営業活動にどう生かすかが課題」とするが、こうした商品が「伸び悩んでいるマーガリン市場の中で、新たな需要を喚起する商品群に成長することを期待したい」と熱意を語った。