マリンフードの「ブールコンポーゼ・ド・パリ」など4品が「03年度モンドセレクション」を受賞した。これを受け同社はこのほど、受賞をはじめとする近況報告会を行った。
　今回受賞したのは、特別金賞（グランドゴールドメダル）の「ブールコンポーゼ・ド・パリ」「はちみつシュガーバターブレンド」、金賞（ゴールドメダル）の「胡麻いっぱいバターブレンド」「チーズフォンデュ」――の4品。「ブールコンポーゼ」はバターと生クリームをブレンドしたマーガリンにエシャロット、エストラゴン（タラゴン）、アンチョビなどを加え、フランスを代表するソースの一つ「ブールコンポーゼ」を再現、「はちみつシュガーバターブレンド」はレモン果汁のさわやかな風味とザラメのジャリッとした食感、「胡麻いっぱいバターブレンド」は、ゴマの香ばしい風味とプチプチした食感が特徴。
　モンドセレクションはベルギーのブリュッセルに本部が置かれ、1961年に欧州共同体（現欧州連合）とベルギー経済省が菓子の品質向上を目的にスタート、その後は酒類や食料品全般に対象が広げられ、現在は世界各国の食品メーカーが自信作を出品する権威あるコンクールになっている。毎年世界中から1000種類以上の商品が応募、味覚・衛生・包装・原材料などの項目が審査され、特別金賞、金賞、銀賞、銅賞が贈られる。なお、特別金賞、金賞を3年連続受賞すれば国際優秀品質賞を獲得できる。同社は1992年のジャンボホットケーキをはじめ何度か金賞を受賞したが、特別金賞の受賞は今回が初めて。同社では商品パッケージに「モンド」のマークを入れて販促に努める。
　吉村直樹社長は「色物マーガリンは市民権を得るのは難しく、山のように登場しては消えていった歴史がある。今回、ある研究員のこだわりでブールコンポーゼが誕生したが、本場で正当に評価してもらえた。販促を行い市場のすき間で存在感を持たせたい」と強調。
　吉村厚美取締役は「8月から11月末にかけて受賞3品を含む色物マーガリン5品でキャンペーンを行う。大々的なキャンペーンは3年ぶりで合わせて宣伝販売を900回予定している」と述べた。
　また、6月に同社の会社案内ビデオが「第41回日本産業映画・ビデオコンクール」で奨励賞を受賞した旨の報告があった。インタビュー中心の構成で、現場の生の声が反映されていると評価された。