マリンフード（株）は、一昨年８月開設した泉大津市のチーズ専用工場に、キャンディチーズ専用ラインを設置、昨年１２月２０日から本格稼働を開始した。新ラインの生産能力は一時間当たり２万５８００個（約１０３kg）。同社のチーズ部門の売り上げは好調に推移しており、今１２月期も物量ベースで前年比８％増の４３００ｔ、金額ベースで８．７％増となった。しかし業務用のシュレッドチーズが圧倒的なウエートを占めており、これを機にアイテムの幅を拡大するとともに、家庭用チャネルにも力を入れ、チーズ部門全体のボリュームアップを図る考えだ。
　今回の導入に伴い、同社は１月から、家庭用キャンディタイプチーズ「ジョリチーズ」を新発売した。「ジョリ」はフランス語で「かわいい」の意味。幼児からお年寄りまで幅広い層に好まれるよう、あっさりした塩味とソフトな食感が特徴で、パッケージもオレンジ色をベースに明るいイメージ。内容量は４８ｇ（１２個入り）と１６０ｇ（標準４０個入り）で標準売価は１２８円と２９８円。同社は今後、同品で様子を見ながら、ナッツやフルーツ類、ハムやベーコンなどを配合した商品などを発売し、キャンディチーズのバリエーションを広げていく方針だ。