マリンフード（大阪府豊中市/吉村直樹社長）から再び新しい風味のファットスプレッドが発売された。
　 『はちみつシュガーバターブレンド』がそれで、レモン果汁とざらめ（粒砂糖）が入っているのが特長。
　開発経緯について同社研究部Ｂチーム今永克己リーダーは『昔、喫茶店でトーストを注文するとバターやマーガリンが塗ってあったが、テーブルにあるグラニュー糖をパラパラとトーストに載せて食べたことのある人が多いはず。新製品はそうした昔の風味を手軽に味わえるように作り上げた』と語っている。１８０ｇ／２９８円。
　同社の風味ファットスプレッドは今年で発売５年目を迎える『ガーリックマーガリン』のほか『オリーブオイル＆ガーリックマーガリン』、『ひまわりマーガリン』、『ココアチョコバターブレンド』、それに『胡麻いっぱいバターブレンド』などユニークなアイテムが多い。本体のプレーンマーガリンは業務用、家庭用とも安定した売上を示しているが、もっと楽しく、もっとユニークなスプレッドをーーと開発に努めてきたのがこのシリーズで、今度の新製品で６アイテムとなった。中でも『ガーリックマーガリン』はブランド知名度、販売実績ともに予想以上の成果を残している。
　同社は現在マーガリン、チーズ、ホットケーキを３本柱に品揃えしているが、とりわけ大手メーカーでは対処できない、いわゆる隙間商品の開発では一目置かれている企業。昨01年だけでも１０７アイテムの新製品を送りだしており、過去５年間に新製品のウエイトは全売上の42.9％にまで高まっている。
　当然、市場の支持を得ることが出来ずに廃盤ないしは販売を中止した商品も多いが、市場の要求を逸速く汲み上げる積極性と研究陣の開発意欲が相俟って今後どんどんユニークな商品が飛び出しそうである。