マリンフードの吉村直樹社長は平成13年度（1〜12月）上半期の業績について次のように語った。
　今年度は前年比15%アップの75億円の売上げが目標だが上期の状況からみてやや厳しい情勢にある。昨年は食中毒事件の余波で代替品の販売増加や新規得意先増加があった反面、当社の該当製品扱い量も結構あり、結果的には相殺といったところ。下期の頑張りで目標をクリアしたい。
　当社は新製品による売上増を積極的に進めている。売上に占める新製品の割合は過去5年間で38%に達しているが、これは目標の30%より高い。昨年は120品目を発売したが今年は現在までで25品目。その中で期待しているのはシュレッドチーズ100g品とミニパック（20g）チーズフォンデュで、いずれも家庭用だが着実に売って行きたい。
　大阪府泉大津にチーズ専門工場（敷地2550平方メートル）を建設中で8月下旬に竣工予定。現在のチーズ加工処理量の2倍にあたる年間7000tの能力を持つ。これを機に本社（大阪府豊中市）のチーズ設備を新工場へ移す。