コラール 伊織
乳製品の代替食品がますます消費者を取り込んでいる
ニールセン紙
2019年1月29日
デジタルテクノロジーが、わたしたちの生活に与えている影響を否定することはできない。 しかし、着実にオンラインへと進みつつある世の中にあって、メーカー、ブランド、リテールが知るべきことは、若い世代にとっても、実店舗の重要性は、失われたわけではないということ。
直近のニールセン・カテゴリー・ショッピングリサーチによると、アメリカの消費者の60%は、日用品の買い物の決定を依然として店棚で行っている。これは、リテールにとっては重要なことであり、デジタルが消費者に影響を与えて、実店舗に消費者を送っているケースが多いということも意味する。
驚くことではないが、若い世代はソーシャルメディアにアクティブであり、購買の決定の判断をするために、デジタルを用いる。たとえば、若い世代は他の世代に比べて、食品やバス用品といった日用品を買うときに、オンラインリサーチをする傾向がある。
もちろん、オンラインは、リサーチのためにだけあるのではない。それは、日用品においてさえも、ますますショッピングの経路となり、実際、ミレニアル世代(1980年代後半~の生まれ)の61%が、日用品をオンラインで購入している(ジェネレーションX世代(1960年代後半~1980年代前半)は55%、ベビーブーム世代(1940年代後半~1960年代前半)は44%)。
ミレニアル世代が大人になり、親になると、彼らの購買パターンは変化し、購買するものも変化する。たとえば、より家庭用品、ベビー用品、またミールキットなどを平均的なアメリカ人家庭よりも購入するようになる。
そして、他の世代よりも、定期購入(予約購入)を検討する傾向がある。実際、ミレニアル世代の購入する日用品5つのうち3つが、定期購入となっている。
買い物をする若い世代がどのようにオンラインになっているかも重要だ。オンライン上のショッピングが、デスクトップあるいはラップトップを用いてであるミレニアル世代の割合は、ジェネレーションX世代よりも7%少なく、49%。スマートフォンを用いて買い物をするミレニアル世代の割合が40%である一方、ジェネレーションX世代は30%(オンラインでのショッピングが、ベビーブーム世代はスマートフォンで買い物をする割合が12%、デスクトップあるいはラップトップは72%)。
店棚の選択肢に影響を受けつつ、若い世代は、オンラインで品物をサーチし、購買の決定に関して、ソーシャルメディアから情報を得て行う。彼らはオンラインでの日用品購入を頻繁に行い、定期購入をする傾向が強い。