取締役社長 吉村 直樹
講演会『森は海の恋人』畠山氏
今年の講演会の講師は、宮城県気仙沼の漁師であり、京都大学教授も務めておられる畠山重篤氏でした。
氏は「森は海の恋人」という素晴らしい運動を実行されています。
プランクトンが棲まなくなった汚された海。そこに流れ込む大川上流の室根山への植樹活動の木々から流れ出る養分。海は見事に生き返り、新鮮な魚介類の宝庫が戻って来た。
東日本大震災が再度、海を破壊した。しかし豊かな養分を得て逞しくなった海は、その苦難を跳ね返し、従来以上の漁場に甦った。
【昨年の売上は187億7千万円】
売り上げは前期比117.2%と大きく伸びましたが、減益となりました。
当社は使用原料の90%以上を輸入に頼っておりますが、円安の進行は原価の高騰をもたらすばかりです。また国内酪農家の離農による生乳生産の大幅減少による国内乳製品市場の混迷は深いものがあります。更に包材費、電力料金、物流費等の大幅アップが追い打ちをかけている状況なのです。
明るいニュースは、スティリーノが脚光を浴び始め、昨夏「第3のチーズ」ブランド戦略開始に伴い、テレビや新聞に積極的に取り上げられたことです。
同時に、10月に全工場で食品安全FSSC22000、11月に長浜工場キャンディーチーズラインでハラルの認証取得に至りました。
その他、豊中市ネーミングライツ事業で市内4スポーツ施設にマリンフードの名が冠せられ、工場直売の「ふれあいセール」は、泉大津、長浜の各工場でもスタートし、HPもダイナミックにリニューアルいたしました。モンドセレクション、日本食糧新聞社地域貢献賞、ビジネスサンケイアイ賞など各賞も受賞しました。
事業発展計画発表会の様子
新年度に入り、マーガリン、バター共新製品として「私の・・・」シリーズを新ブランドとして上市しました。国内のマーガリン、バター市場は10年前と比べますと、10%を超える減少となっていますが、この壁を打破したい、との思いがこもっています。
秋には、チーズ、ホットケーキにも拡張し、「私の」がマリンフードの代名詞と言われたいものです。
あたらしい時代は、古い扉を開いていつも突然やって来ます。全部門が扉を大きく開き、新しい風を迎え入れましょう。