1. マリンフードトップ >
  2. 知る・見る・楽しむ >
  3. 社内報マリン >
  4. ビデオ鑑賞感想文 第27回最優秀賞

社内報マリン

マリンフードでは年に3回社内報を発行しています。社内報の一部の記事をご紹介します。

ビデオ鑑賞感想文 第27回最優秀賞

プロフェッショナル 仕事の流儀
「僕はのび太そのものだった」 漫画家 藤子F不二雄

研究部 Bチーム
松陰 悠希
松陰 悠希
 藤子F不二雄はドラえもんをはじめ、オバケのQ太郎やパーマン、エスパー魔美などの数多くの有名な作品を生み出した日本で最も有名な漫画家の一人で月に十数本の作品を担当していました。藤子F不二雄も当時の多くの漫画家と同様、手塚治虫の影響を強く受けており、漫画家の聖地とも言われる「トキワ荘」のメンバーの一人でした。彼は小さい頃身体が弱く、イジメられっ子でよく空想をしている様な少年でした。ドラえもんでたくさん出てくるひみつ道具のアイディアは願望と身近なものを組み合わせてできたもので、これは現在研究開発に携わっている自分にも同じことが言えるのではないかと思いました。身近なもので、こういう商品があれば良いというアイディアを組み合わせて商品化につなげるプロセスは漫画だけでなく、モノづくり全般に言える真理ではないでしょうか。また、同時にもう一つ非常に大切なことを教えていただきました。それは「カラをやぶる」ということです。現在の商品それぞれにそれぞれなりのノウハウがあり、それを守っていればほぼ変わらない。ある程度の製品が作れるようになっています。しかし、次のステージに進むためには既存のやり方を一旦捨てて、失敗を恐れずに、チャレンジする必要があるということを教わりました。現在私はスティリーノのグレードアップという、今年のチーズ原料の高騰の中、非常に重要な役割にチャレンジしようとしています。今までは極力失敗をしないようにほとんど配合の変更を行わず、新規の原料も使用しないという小手先の対策ばかりを行っていました。スティリーノの改良というテーマを頂いたこの機会を逃さず、ベースの配合にもメスを入れ、今までのスティリーノよりもっと良い商品を作り出していこうと思いました。現状、研究部は帰る時間も遅くなりがちですが、藤子F不二雄は11時には帰宅し、朝も決まった時間に起きるという毎日のローテーションがしっかり決まっていたそうです。そういう決まった生活のリズムで動くということが健康を維持し、素晴らしい作品を長い間書き続ける原動力になったのではないかと思います。
 最後に、漫画家も食品の研究開発も、世の中にない、新しいものを生み出すという点で様々な共通している部分や参考になる部分がありました。新しい発明とは小さな断片の寄せ集めであることがほとんどです。全く未知の部分にいきなり踏み込んでいくことなどできるはずもないので、まだまだ知識、経験共に少ない私は将来の発明の断片になるような知識を蓄えるところから始めて、いつの日かドラえもんのような誰からも愛される製品の開発を行いたいと思います。