#79 バターとマーガリン
研究部Aチーム Y.Y | 更新日:2018.08.09
ご家庭でパンに塗って食べているバターとマーガリン。見た目や用途はよく似た食品ですが、バターとマーガリンは何が違うのでしょうか。
バターは牛乳から分離したクリーム(乳脂肪分)を練り固めて出来ており、100gのバターを作るのに約4.8リットルの牛乳が必要とされています。乳由来のコク・風味が特徴です。
冷蔵庫で冷やすとナイフで切るのに多少力が要るほど固く、20℃程度になると柔らかくなり、30℃程度になると溶ける性質があります。
また、乳牛が食べる餌や季節等によって風味や色調が変わりますので、産地の違いや、同じ産地でも季節の違いによって味に変化がある、という特徴があります。
一方マーガリンは、バターに似せて作られた食品で、その原料は食用の油脂です。大豆、菜種、コーン、パーム等の植物性油脂が使われることが多いですが、バター、豚脂等の動物性の油脂も使われています。
マーガリンは使用する油脂によって固さを変えられるという特徴があり、冷蔵庫から出してすぐでも柔らかく塗りやすいものや、レストランの厨房等、温度が高くても溶けにくいように調整されたもの等用途に合わせて様々な性質を持たせることができます。風味や色調も調整が可能で、各社様々な種類のマーガリンを販売しています。
近年マーガリンに含まれるトランス脂肪酸が話題となることがあります。マリンフードでは製品中のトランス脂肪酸を低減させる取り組みを続けており、具体的にはトランス脂肪酸の発生源となる「部分水素添加油脂」の使用を可能な限りなくし、トランス脂肪酸の含有量が少ない油脂に置き換えることで製品中のトランス脂肪酸を低減させています。
マリンフードのホームページでは製品に含まれるトランス脂肪酸の値や、トランス脂肪酸に関する情報を公開しておりますので、合わせてご覧ください。
【トランス脂肪酸に関して】
https://www.marinfood.co.jp/bazaar/safety/post-2.html