昨今、ホットケーキとパンケーキの違いとは何ですか？　と言うお問い合わせをいただく事が増えてきています。昔に比べてテレビや雑誌などでパンケーキという単語やメニューを見られる機会が多くなり、ホットケーキとどう違うのだろうと興味を惹かれる方が増えてきたあらわれではないかと思われます。
手元の辞書を引いてみますと、ホットケーキ〔hot cake〕小麦粉・卵・砂糖にふくらし粉を加えて水でとき、鉄板で平たく丸く焼いたもの。パンケーキ〔pancake〕フライパンや鉄板で焼く、ホットケーキに似た薄い菓子（新明解国語辞典第五版より）となっており、大きな違いは無いようです。海外でも事情は同じなようで、質問サイト（Yahoo! Answers）をのぞいてみますと、『食卓での討論に決着をつけたい。パンケーキとホットケーキの違いは何だろう？』という質問に対して、『つづりと発音だけだ』『分厚いのがホットケーキで、薄いのがパンケーキ、とWikiには書いてる』『同じ同じ』『子供の頃はみんなホットケーキと言ってたわ。テレビやCMではパンケーキと言ってるみたいだけど』（拙訳）と言った形で、認識は千差万別なようです。
元々、穀物を水で溶いて焼いた食べ物というのは古来からあり、各地域で様々な名前で呼ばれ親しまれています。ロシアではブリヌイ、フランスではガレット、オランダではパンネンクーケン、東欧ではパラチンタ等、大きさや厚さ、付け合わせや食べ方も様々です。日本ではホットケーキと言うと甘い物と付け合わせるというイメージがありますが、目玉焼きやウィンナーとセットで出されるお店もありますし、ある小説家の方はベーコンと一緒にホットケーキを食べる事を好んだという話も伝えられています。これこそホットケーキ、パンケーキ、といった定型が無い多様さ、これが長い間に渡って食べ続けられてきた要因ではないかと考えます。
弊社がホットケーキやパンケーキを製造するようになって三十余年、北海道産の原料にこだわった北海道ホットケーキや大判のジャンボホットケーキ、また食事用にと開発されたバター風味と甘さ控えめのバターミルクパンケーキなど、様々な商品を上市してまいりました。これからも魅力ある商品やお召し上がり方を開発、ご提案し続けてまいります。どうぞ、引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。