マリンフードの主要商品であるガーリックマーガリンに昨年新商品が登場しました。今までのガーリックマーガリンと同じ味がチューブタイプになり、さらに使いやすくなっています。この新発売を記念し、今回はにんにくのにおいについて、質問形式で紹介したいと思います。

にんにくまるごとはなぜ臭くないのか？
　にんにくにはアリインという成分とアリナーゼという酵素が含まれています。これらが接触すると酵素の働きによりアリシンが生成します。これがあのにおいの素です。ただし、まるごとの状態（にんにくが傷ついていない状態）ではアリインと酵素は別々に存在するためにおいは発生しません。だからまるごとは臭くないのです。
　そして、切る・つぶす等により細胞が破壊される事によって（傷つけられる状態）においが発生するわけです。アリシンは殺菌効果もあります。こうして考えるとにんにくの敵に対する自己防御システムである事に気づかされます。

にんにくのにおいを気にせず食べる方法は？
　においの成分がアリシンであるならばそれが生成しない方法、または生成しても分解・除去できればいいのです。
　細胞が壊れる事でにおいが発生するならば、細胞を極力壊さずに食べればいいのです。実際に全く壊さずに食べるわけにはいきませんが、例えば、すりつぶすより形状を残すような切り方をすればにおいは少なくなるはずです。またアリシンの生成に必要な酵素は熱に弱いため加熱調理によってにおいは発生しなくなります。
　次は生成したアリシンを除去する方法です。実はアリシン自体も高温では成分が変わってしまうため、においもなくなります。また、他の食材によってにおいを打ち消す方法もあります。たとえば肉・魚などと一緒に焼いたりするとそれらのタンパク質とアリシンが結合して別の物質に変化します。これによってにおいを抑えられます。にんにくは肉料理と相性がいい、魚料理に使うと臭みがとれておいしくなる、とよく聞きます。お互いの悪い部分が打ち消しあって良い方向に働く、まさにおいしい話です。

にんにくをもっと簡単に食べたい！
　マリンフード　ガーリックマーガリンはすりおろしたにんにくをたっぷり使用し、においを抑えたい意見とは逆を突き進むこだわり商品です。そこにはにおいだけでは決して語れないにんにく料理の魅力を知っているお客様だけが求めるおいしさがあります。チューブタイプになって、フライパン片手に絞りだせるガーリックマーガリンチューブタイプを是非お試しください。