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2002年 第9回「チーズができるまで」 ~オーストラリアチーズセミナー体験より~ | |
■オーストラリアチーズの作り方 ナチュラルチーズの製造工程はチーズの種類によって異なりますが、今回はオーストラリアでのチェダーチーズの作り方をご説明致しましょう。 |
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1. | 搾乳 | | 広大な牧草地で育てられた乳牛より新鮮な牛乳が搾られます。 のんびり過ごしている牛たちがうらやましい... | | 2. | 標準化・殺菌 | | 牛乳の成分を調整し、最低72℃で最低15秒以上加熱殺菌されます。 安定した品質のチーズを作るためには大切な工程! | | 3. | 乳酸菌・レンネットの添加 | | 牛乳をチーズバットに入れて乳酸菌とレンネット(乳を凝固させるもの)を加えて、しばらく静置させます。 牛乳がヨーグルトみたいに固まり、牛乳からチーズへの変化の始まり! | | 4. | カッティング | | 固まった乳を専用の道具でサイコロ状にカット、固形分(カード)と水分(ホエー)に分かれます。 切るたびに水分(ホエー)が出てきてびっくり! | | 5. | 撹拌 | | 温度を少しずつ上げながらかき混ぜて、水分が出ていくのを促進させます。 温度に注意しながらちょっとひと休み... | | 6. | ホエーの除去 | | ホエーの酸度が高くなってきたら、ホエーを排除します。 流してしまうのはもったいない気がします ※実際は捨てられずに有効利用されています | | 7. | チェダリング | | カードを集めて塊にし、反転しながら積み重ねる作業を繰り返します。チェダーチーズ特有の工程で、これにより繊維状に組織化されたチーズとなっていきます。 温かいお餅をひっくり返している感じ! | | 8. | 加塩 | | お餅状になったカードを細かく切り、食塩を振りかけて均一に混ぜ合わせます。 チーズに味をつけて雑菌の繁殖を抑えます | | 9. | 型詰め | | 型に詰めた後、圧力をかけて圧搾します。 やっとチーズの形になりました | | 10. | 熟成 | | 袋に詰めて真空包装し、温度と湿度を一定に保った熟成室でゆっくりと熟成されます。 おいしいチーズができますように・・・ | | | | |