#7 チーズの栄養~チーズに秘められたパワー~
研究部Bチーム | 更新日:2001.03.01
チーズは栄養バランスのとれた完全食品 乳は生まれたばかりの赤ちゃんに必要なすべての栄養素を含んだ完全食品です。その乳からさらに水分をとり、固め又はそれを発酵させたものがナチュラルチーズです。乳100gから約10gのチーズが作られます。チーズは乳の美味しさ・栄養を約10分の1に濃縮したものと言ってよいでしょう。 ではチーズの優れた栄養素についてそれぞれみていきましょう。
牛乳の苦手な人も大丈夫 牛乳を飲むとおなかがごろごろするという方も、チーズなら大丈夫!おなかの調子が悪くなるのは牛乳に含まれる乳糖という成分を分解する酵素の分泌量が少ないため、消化がうまくいかないからです。この乳糖はチーズの製造途中で水分と共に排出され、残ったものも熟成する間に分解されていきます。なのでチーズにはほとんど乳糖が含まれておらず、安心して食べることができます。 育ち盛りのお子様、妊婦さん、高齢者をはじめ全ての方の栄養補給に このように、チーズは栄養バランスの取れた非常に優れた食品です。たっぷりの栄養が必要な育ち盛りのお子様や妊婦の方、骨粗しょう症の気になる高齢者の方をはじめ、全ての方々の栄養補給に最適の食品です。 *注意* これだけ栄養バランスの優れたチーズですが、人にとって必要な栄養素のうち、ビタミンCと食物繊維は残念ながらチーズには含まれていません。この2つを多く含む食品(野菜、果物等)と同時に摂取することによってチーズは無敵の食品となります。 世界No.1フランスの消費量は日本の10倍以上 日本でのチーズの消費量は年々増えていますが、海外では日本よりもはるかに多くの量が食べられています。日本人は1人当たり年間約2kgチーズを消費していると言われていますが、アメリカやヨーロッパではその何倍ものチーズを消費しています。消費量第1位のフランスでは1人当たり年間約24kg(日本の12倍)、第2位のイタリアでは同20kg(日本の10倍)、アメリカでは14kg(日本の7倍)です。日本人はまだまだチーズ消費量が少なく、もっとたくさんチーズを食べて必要な栄養をとるべきだと言えるでしょう。 |